(2008.3.11[Tue])
歯石をとりたくない!という人がたまに来院されます。
理由は虫歯になるから…とのことですが、間違った解釈をされています。
歯石は表面が塑造で隙間が多く、更に歯石の下部(根に近い部分)は磨けません。元々「磨けていないから歯垢・歯石が着く」のですから、歯石があれば虫歯にならないどころか、歯石は虫歯リスクを大きく高める要因です。歯石の下に既に虫歯があったので、そのように思われている方もいらっしゃるのかもしれません。
歯石は、歯垢のかたまり=バイキンのかたまりです!
歯石をとると歯が揺れるという方は…
歯周病でグラグラになった歯が歯石で固定されているのです。
沁みたり、歯石をとるとスースーすると言う人もいますが、「それが正しい状態です!」
沁みる場合は、お薬もありますのでご相談ください。
歯石を取らないと今度は中高年になってから「歯周病」リスクが相当高くなります。
歯石を取らない結果、歯周病になり歯が抜けしまうのは本末転倒だと思いませんか?
歯石を取らないのはリスクとしてかなり高いとお考え下さい。
(2007.7.30[Mon])
歯周病の原因には様々なものがあるのですが、その大きな原因の1つがプラーク(歯垢)です。歯周病の治療を進めていく上で最も大切なことはプラークをしっかりと取ることなのですが、歯石の表面はザラザラしているためプラークが付きやすく、付いたプラークが落ちにくくなります。この歯石を取ることでプラークが付きにくい状態にし、歯周病を改善させます。歯石は歯磨きでは取る事が出来ない上、90パーセント以上の人にあります。しかも、歯石は一度取ってもしばらくすると再形成されるため、定期的に取る必要があります。スケーリングをせずに放置しておくと、歯周ポケットがより深くなり、歯周病が進行してしまいます。
スケーリングの間隔は、普通の人で3〜6ヶ月に1回位が目安です。(ただし、お口の中の状態によりスケーリングの間隔は変わります)
■スケーリングは痛いときもあります。
知覚過敏があってしみる、深いところに歯石が付いている…その他、歯肉は炎症を起こしていることも考えられます。歯石が付いていても歯の汚れ(歯垢)がしっかり取れれば、炎症は収まっていきます。もちろん、最初は歯磨きのときに血が出るかも知れません。しかし炎症が収まった状態で歯石を取れば、治療中に痛い思いをしなくて済みます。我慢できないときは麻酔をすることもできますのでご相談ください。
■数回に分けてスケーリングします。
歯肉の中に付着している歯石を除去する為、痛い場合があります。痛いときほどスケーリングは大切なので、痛いからといって途中で来院しなくなることがないよう、きくち歯科クリニックから患者さまへのお願いです。痛いときは麻酔をして行いますので、遠慮せず申し出てください。
(
2007.6.10[Sun])
今後ともよろしくお願いします。